さや池ビオトープの調査(8月) 《2020年8月5日》
朝9:30にメンバー8名が現地集合して,毎月調査の2回目を行いました。まずは4名で豪雨によりふさがっていた流入口を修復し,入水路を整備して,きれいな水の流入を確保しました。水面に浮かんでいた油分もこれで無くなることでしょう。
他の4名は池周辺の生物観察。今まで確認できなかったギンヤンマの成虫が縄張りを確保して池の上を飛んでいます。前日に仕掛けたモンドリを引き揚げると,栄養が豊富なためか川ではみられない大きさの,カワムツ,スジエビ,ドジョウが入っていました(これらはふれあい広場の管理棟の水槽で展示中)。
その後は全員で雨山川の調査。炎天下の池とは異なり,川の木陰はまるで天然のクーラー。童心に返って自然を満喫し,大いにリフレッシュできました。雨山川では抱卵中のヤマトヌマエビがたくさん見られました。幼生は海に下り河口から遡上してくること,尾の両端に楕円形の青い斑点があること,体側には線状に赤い斑点(オスは点状,メスは破線状)があることなどの説明を受け,この川で初めて確認できたヤマトヌマエビに皆んな興味津々でした。昨年雨山川を海まで調査したことがあったのですが,あの川を遡上してくることには驚きです。

これまでさや池ビオトープの調査は,4月と7月に「川たんけん」で子ども達が採取した生き物を観察する程度でしたが,毎月調査することでいろんな発見があり,野草も4月だけでは見ることができなかったセリやセンニンソウなどの花を見ることができました。これからの1年の毎月の調査でもっといろんな発見ができそうで楽しみです。同じ場所を季節を通して定期的に調査することは大切ですね。(11:50 解散)
本日の観察成果:
さや池:カワムツ(15 cm超),スジエビ(7 cm),ドジョウ(15 cm超,外来種?) ←以上モンドリで捕獲,カワニナ,マシジミ,ナガオカモノアラガイ,オグマサナエのヤゴ,クロスジギンヤンマのヤゴ
昆虫:ギンヤンマ♂,ショウジョウトンボ,シオカラトンボ,コシアキトンボ,モノサシトンボ,シオヤアブ,ショウリョウバッタ, キリギリス, カマキリ
鳴き声→クマゼミ,アブラゼミ,ミンミンゼミ
雨山川:ヤマトヌマエビ,スジエビ,ニッポンヨコエビ,カワニナ,サワガニ,カワムツ,カワヨシノボリ,シマアメンボ,コヤマトンボのヤゴ,ヤンマのヤゴ(?), カゲロウの仲間(?),トビケラの仲間(?),オニヤンマ(?)成虫,カナヘビ
和田山ハイキングコース草刈《2020年8月3日》
10日遅れて梅雨が明けた真夏日に「野外活動ふれあい広場」のシンボル的な和田山のハイキングコースを整備する作業があり31名の会員が参加しました。
和田山は171mの山頂まで気軽に登れ、山頂からは四方が見渡せ、その景観に感動したハイカー達が増えています。
私たちはこのコースを気持ちよく登っていただくため各コースの草刈りを行いました。

草刈り機や鎌などを使って草やシダ類を刈っていくのですが、この暑さで汗びっしょりです。早めに水分を補給して熱中症予防に努めました。
お昼はソーメンとお弁当で栄養補給です。ソーメンはサプライズメニューでしたが、「夏のソーメン旨かったぞ!」。
また、最新鋭機の大型ミスト扇風機2機が体にこもった暑さを吹き飛ばしてくれました。
汗をふきふき何とか各コースと広場周辺の草刈りは終了しました。ありがとうございました。

【追伸】草刈りの作業中笹の中に巣作りしていた蜂を刺激したため刺される事案がありました。長袖や手袋を着用していましたが彼らは手袋の上から刺します。ゴムや革手袋に変えて作業しましょう。“蜂の一刺しご用心くださいませ”。
さや池ビオトープの調査(7月) 《2020年7月15日》
コロナ感染予防のために多くの対外的イベントを自粛している状況ですが,3密を避けた野外活動として,さや池ビオトープの生き物調査活動を毎月1回,1年間継続していくこととしました。まずは1回目を7月15日に行いました。
さや池ビオトープの整備には長年多大な労力を費やしてきていますが,それが充分活かされていない状況です。季節毎の生き物の様子や林,川,池での生き物の生息環境のつながりを観察し,今後の活動に役立てていきたいと考えています。
とりあえずの目標は,パンフレットを作成することです。子ども達を含めた多くの方々に「さや池ビオトープ」の四季の様子をお知らせすることができればと考えています。
本日の観察成果:
水生生物
カワニナ,スジエビ(抱卵),サワガニ
トンボのヤゴ→モノサシトンボ,クロスジギンヤンマ,サナエトンボ(?)
昆虫
コオニヤンマ(♀),コシアキトンボ(♂),ショウジョウトンボ(♂),シオカラトンボ(♂),モノサシトンボ,アオイトトンボ,ナツアカネ(?),ナミアゲハ,ヤマトシジミ,ヒメウラナミジャノメ,ベニシジミ(黒化型),シオヤアブ,イエバエ,キリギリス,ショウリョウバッタ,オンブバッタ,蛾の蛹(?)
ポプラの伐倒 《2020年6月30日》
ふれあい広場のシンボルツリー「ポプラ」の一本が枯れました。 ここ数ヶ月,周りに子株がいくつも出てきていました。が,ついに親株の枯葉が目立つようになり,根元にキノコが生えるようにもなりました。ナラ枯れのような虫の被害なら隣の元気なポプラにもうつる可能性があります。ほおっておいて倒れても危険だと判断して,伐倒しました。(作業の様子をご覧ください)
ナラ枯れ特有のキクイムシは発見できませんでしたが,オサムシ科の昆虫が見つかりました。
あやふやではありますが,年輪からは20数年以上の樹齢です。周りに子株がいくつも出てきていたことを鑑みると,樹の往生に我々が手をかしたことになるのかもしれません。
見慣れた大樹が居なくなると寂しいものです。
12月里山保全活動 《2018年12月13日》
初冬の冷え込みも強く感じられるようになった今日、22名の会員が参加
して間伐に向かいました。
田んぼの法面に「大きなエノキやコナラが道路にせり出しているので伐って欲しい」との
依頼があった場所です。タマネギ小屋の背面にも旺盛に繁っている。作業がしやすい立地な
ので、チェーンソーを駆使して慎重にロープで誘導して小屋を潰さないよう切り倒す。コナ
ラは玉切りして広場に運んだ。イベント用に使います。
昼ごはんはカレーライスだ。
いつも2杯分いただくが、きつい労働の後だから皆さんもそうしている。
広場では運ばれて積み上げられている材木類が落ち葉とコラボレーショ
ンして、整理をしてくださいと言わんばかりに柵沿いに無造作に並んでい
る。
気合を入れてここも整理整頓しましょうかの掛け声でかたづけました。

使った機材もしっかり整備し、次の里山保全に支障のないよう収納しました。
本日はまことにお疲れ様でした。