南中学校「里山体験学習」《2023年11月16日》
やがて広場に108名の生徒が集合し、若い息吹が溢れ出てきました。
今年も南中学校の『里山体験学習』が始まりです。
早速、生徒の指導で準備運動開始。一緒についていこうとしますが、片足立ちでもう一歩を手で引き揚げるなんてふらついてついていけません。

柔軟さの違いをガツンと悟らされ、午前のプログラム「間伐体験」へ。
生徒たちを9組に分けサポートのGPメンバーと応援の体育大学生をそれぞれ配置し、野田地区の“ヒノキ林”へ向かいました。

間伐のヒノキ林は急斜面が続き作業には最善の注意を払はなければなりません。
全員ヘルメットを着用しノコギリはしっかり腰に括り付け、≪安全≫に万全の注意を払い間伐開始です。
伐倒するヒノキの下に集まり上空の隙間を見定め伐倒する方向を決めます。
倒す側の幹にクサビ形の切り込みを入れ、2mほど上にロープを巻き付け引っ張りの準備です。クサビ形の“受け口”が伐り終えたら伐倒開始です。

みんなが交代で伐り進みます。足場が傾いており思うように伐れません。
やがて幹の中心から『バキバキ』と音がして「みんなロープを引っ張って!」の掛け声で伐り手と呼吸を合わせ、目標の方向へ倒します…が梢の枝葉が隣の木に引っかかって倒れません。ロープを幹の根元に結びなおし引っ張ると、やっと梢の“掛かり木”が外れ『ドスン!!』と轟音とともに倒れ期せずして拍手が沸き起こります。
頑張ったみんなの心が一つになった瞬間です。

倒木の枝を払い、2mの長さに玉切りして持ち帰りました。
午後からは間伐で伐ったヒノキを使って①コースターづくり②和田山探索です。生徒たちを2組に分け、おおよそ1時間を目途に①・②を入れ替え体験します。
①コースターづくり
ノコギリで丸太を1~2cmの厚みに切って素材をつくります。
間伐での作業と違い足元が安定していますので、腰を落とし両手で上手に切っていきます。中には7人家族全員分を切った女子もあり、ワイワイガヤガヤ楽しい作業です。

次の工程は“皮むき”に挑戦。ゴツゴツした表皮をヘラで少し剥がすと美しい木肌が現れます。みんな一心不乱、皮むきに熱中します。
②和田山探索
標高171mの和田山の頂上からは眼下に泉州の町並み、関西空港、遠くはアベノハルカスまで見渡せる眺望抜群の山です。
行程の道々には何か所も問題が仕掛けられ、この設問がまた難しい!!
生徒たちは難なく解き明かし次のポイントに進みます。

生徒も先生も、そしてスタッフも、みんな秋晴れのすがすがしい気持ちで、一日のイベントを終えました。
東小学校4年生 「秋の遠足」《2023年11月2日》
11月は水も冷たくて川に入るのは少し無理かな?という危惧は全く無用でした。20℃越え(!)の晩秋の朝,東小の4年生76人は8:40分に学校を出発し9:30に“さや池ビオトープ”到着。ご挨拶の後,さっそく①さや池,②雨山川,③川沿いの林道の3つのグループに分かれ,その後順にローテーション。
①さや池で
前日仕掛けた全部で12個のもんどり(餌:チキンラーメン)を皆で力を合わせて引き上げました。大きなドジョウが合計20匹ほど。素手でつかめるかな?最初は難儀していましたが,次第に疲れてきた2匹のドジョウをキッスさせるところまでに“てなづけ”ました。蟹かご(餌:冷凍エビ)には大きな(甲幅6 cm超)モクズガニが入っていました。さや池に住んでいる水生昆虫(クロスジギンヤンマのやご,ヒメガムシ,ハイイロゲンゴロウ,マツモムシなど)も観察しました。
②雨山川で
子ども達は元気にサワガニがとれたと歓声が響きます。網を手に川の中をジャブジャブと歩いてカワムツの稚魚,ヨシノボリ,などを捕まえていきます。雨山川は深いところ,岩,石がゴロゴロ。普段あまり経験することのない不整地を「長靴の中に水が入った!」といいながら観察に採取と元気に活動します。モクズガニなどの珍しい種類も捕まえる事もできました。
③川沿いの林道で
スギとヒノキの違いと特徴について学習しました。スギの葉はさわると痛く,ヒノキの葉はちぎるといい香りがします。フレッシュな山の空気と相まって、子供達の記憶に残ってくれる事を願ってやみません。

“ふるさと熊取の思い出”になりますように!
私たちシニアが子ども達に手を差し伸べることができるとすれば,それはふるさとの自然に心動かされた思い出をつくってあげることではないでしょうか。今日1日の経験が“ふるさと熊取の思い出”になって欲しいものです。
東小学校3年生「水辺の生き物観察会」 《2023年9月27日》
「ワー!ヌルヌル」「捕まれへん!」子ども達の大きな声が体育館に響き渡ります。
東小学校3年生の水辺の生きもの観察会の始まりです。
源流域、学校周辺、河口周辺に生息する生きものを地図で説明していきます。
今回初めてパワーポイントのプレゼンテーションで子供たちに興味を持ってもらえるよう工夫しました。
各テーブルにカワムツ、ヨシノボリなどの魚類、アカハライモリ、カワニナ、多くのヤゴ、水性昆虫、サワガニ、ヤマトヌマエビ、などなどを大小様々な容器に入れて見てもらいました。 グリーンパーク熊取のスッタフが一生懸命説明します。
『子ども達の一番人気』触れ合えるコーナーを作りました。
大きなプラスチック箱にザリガニ、ドジョウを放ち触れてもらいます。
ザリガニは後ずさりしながらダッシュで逃げていきます。
恐る恐るアメリカザリガニを持った得意な顔。
ドジョウはさや池にモンドリを仕掛けて捕まえました。
なぜドジョウはヌルヌルなのかを考えるきっかけになったかも?
学校も事前学習で子ども達に十分な時間をとって学習を行っていました。
実行委員さんは大きな声でしっかり発言していました。
グリーンパーク熊取のメンバーは何度も生き物採取に出かけ、疲れていましたが
子ども達の明るい笑顔に疲れも吹き飛びました。
終了後の後片付けは先生、生徒も全員が加わり手際よく進みました。
「観るだけではだめ」先生方の日ごろの教えを垣間見てうれしくなりました。
ゆめのもりで会いましょう 《2023年6月4日》
昨年のこの時期は、1000人足らずの入場者でしたが、今回のイベントでは3800人を超える入場者で大盛況でした。このため、190台収容の駐車場もすぐに満車、最長で400mもの車列が続きました。

さて、私たちグリーンパークのブースでは子どもたちに大人気の「竹ぽっくりづくり」体験コーナーを設け、会員11名のサポートで、一人ひとりにものづくりの楽しさを実体験してもらいました。最初に用意した50セットの竹材ではとても足りず、少し曲がった予備の孟宗竹も使ってなんとか69セット分を確保、お昼過ぎには完売となりました。
行儀よく「ずっと並んで待っていたのにィ~」と悔しそうな親子・・ゴメンナサイ!のこぎりを初めて見たという子どもたちもいて、竹ぽっくりの切り出しから、穴あけ、紐通しまで、ワイワイ・キャーキャー!ゆっくり、時間と手間をかけながら、わくわく楽しいひとときを共有することができました。

見出川をきれいにしよう 《2023年3月19日》
『ゲンジボタルや水辺の生き物が生息する見出川上流で、地域の人たちと協力して川をきれいにし、里山の豊かな自然が広がる水辺の環境をみんなで大切に守っていきたい』との思いから、長年取り組んできた見出川河川クリーンアップ活動ですが、コロナ禍で中断した活動を4年ぶりに再開しました。
地域の皆さんや熊取町の河川担当課から多数参加され実施されました。
また、一般参加としてこの活動に欠かさず参加されているご家族4人と赤ちゃん連れのご夫婦がお見えになって、取り組みを盛り上げました。
河川清掃は集合場所の“ちびっこ広場”の上流と下流の2組、
1.5km上流の楠木橋周辺の3か所に分かれて実施しました。
川原に生い茂っていた雑草も熊取町のご努力できれいに刈り取られ、安全への配慮に感謝です!!
この間、河川のしゅんせつ工事が進められ水生生物の生息環境はどうなったか心配しましたが、カワニナやヤゴなどが確実に増えています。
4年ぶりの活動でしたが回収した”ゴミ”はとっても少なく、河川にたいする地域の皆さんの日頃のご努力を強く感じました。
2023永楽ダムクリーン作戦 《2023年2月26日》
例年、永楽桜保存会を中心に約400本のソメイヨシノのお世話をするイベントが行われていましたが、今年はタイトルも表記のように変え盛大に実施されました。
私たちグリーンパーク熊取は桜保存会発足いらい、一貫してこの活動に参加してきましたが、今日は18名が参加し精一杯活動しました。
開会式では桜保存会会長の阪上さんが挨拶に立たれ、今日の活動はこれから永く桜を育てるために『枝枯れ、てんぐす病の罹患枝、電線との交差などをチェックし記録する。ツタの絡まり除去や枯れた松の木伐採』などと、取り組み内容が説明されました。
早速活動スタートです。ダム周辺を五つのエリアに分けそれぞれ4~5名でチェックシートに沿って観察を進めます。
ダム周辺道路の中ほどで突然チェンソーの大きな音がして松枯れの大木が倒れました。「枝切りはまだ木が動くから気を付けてや!」掛け声とともに手際よく処理されます。
持ち場についてソメイヨシノの管理札を確認しながら、一本一本桜の健康状態を点検。
枝枯れの桜は銘板に赤いテープを貼りデーターシートに記載すると、「桜保存会」は桜カルテとして管理し必要な手当てを行います。
ダムから環境センターへの道筋はまだ雑木に絡まれ桜は遠慮がちで元気がありません。ツタもいっぱい絡まっています。手の及ぶ範囲切り取ります。
「オー!あれがてんぐ巣病や!」。枝の中ほどに枝サンゴのように細い枝が何十本も生えています。一見元気そうですがこの病気にかかった枝は花が咲かず「かびの胞子」
によって伝播するそうで、プロの手によって適切に手当てする必要があります。
2時間ほどで活動を終え、終わりの挨拶では記念撮影に並んだお子さんを指して「この子たちに美しい桜をしっかり手渡していきましょう」と、心のこもった言葉をかけて締めくくられました。