永楽ダムさくら保存活動 《2022年2月27日》
二月下旬のまだ寒い中、永楽ダム周辺に植樹されている桜の生育状態の調査を行いました。
奥山雨山自然公園内にある永楽ダムの周囲は、約2kmのトリムコースが整備されていて、「大阪みどりの百選」や「水源の森百選」に選定された緑豊かな自然と桜の名所です。
ダムの周囲ではソメイヨシノやヤマザクラなど約1,000本の桜が毎年見事な花を咲かせます。 阪和自動車道のトンネルを超えた所から永楽ダムを更に奥へ進み永楽池迄約3kmあります。
そこに植わっている桜の健康状態、ネームプレートの確認、ゴミ拾い等をしながら巡って行きます。
永楽ダム周辺に植えられた桜は古木も多く新しい桜の植栽も進んでいます。
10年位前に植えた桜も大きく成りつつあります。
桜の世代交代を進めながら今後も皆さんに楽しんで頂ける桜の名所を目指しています。
永楽ダム周辺の桜観賞スポットとして見逃せないのが、東ハイキング、西ハイキングコースから永楽ダム全体を見下ろす事です。 標高300m前後から見下ろす桜見物に是非トライしてください。
大阪体育大学生「間伐実習」 《2021年11月15日》
秋晴れのもと、体育大学生12名が伊原教授とともに間伐実習に参加しました。目指す間伐林は、雨山登山口の西側高速道路トンネルをくぐった民有林です。
参加学生はトンネル手前にバイクを駐車し間伐地点への分岐道まで歩きます。
先導のスタッフが軽トラに間伐必需品、ヘルメット、鋸を準備しスタンバイ。
全員がそろったところで、グリーンパーク責任者が間伐の重要性、特に作業の安全性確保について説明。
この辺り一帯では、大阪府による砂防ダム建設行われていて、工事に伴う伐採や通路補強が進められています。目的地へは、そこを左に折れ杣林の急坂を5分ほど登って行きます。
間伐対象のヒノキは、先日の里山保全活動であらかじめ白いテープでしるしを付けています。直径15㎝・高さ20mほどのヒノキの周りに集まり、リーダー自らチェンソーを動かし間伐の実技講習です。
密集した樹林では倒すときに枝が引っかかる『かかり木』になりやすいため倒れる方向を見定めるのは大変重要な判断事項です。上空を見上げ樹林の隙間を見つけ、伐倒方向を決め倒す方向の幹に楔形の切り込み『受け口』を作ります。ロープを括り付け引っ張りながら、受け口の反対側『追い口』から切り込み伐倒します。やがてメリメリと裂ける音がして、引っ張り手の方向に倒れます。引っ張り手は樹木の高さから倒れる位置と距離を予測し、安全を確保して作業に当たらなければなりません。
実演を見ながら十分に理解が行き届いたのを見極め、学生を2組に分け作業に当たらせました。
“見るは易く、行うは難し”で傾斜地では、まず足場を確保するのが大変。
鋸びきではまっすぐに鋸が引けずうまく伐れません。
悪戦苦闘の末、やっとの思いで受け口を作り、ロープをかけ追い口から伐り進みます。引っ張り組と力を合わせ「バリバリ!どすーん」と伐倒したときは思わず一同の拍手が沸き起こりました。
続いて倒木を2~3mに玉切りし、先端を枝打ちした後、斜面に直角に並べ雨などによる流出・散乱を防止、きっちり後片付けして終了です。
1組で2本ずつ合計4本伐倒して、間伐実習を無事終えました。
同行の教授から「実習を通して林業に進路を決めた卒業生が現れましたよ」、とのお話もありましたが、「今日の学生にもこの実習が何か役に立てたらいいな~!」と思いながら、山を後にしました。
「美しいまちづくり」の活動が表彰されました 《2021年3月10日》
熊取町では「大阪でいちばんきれいなまちくまとりをめざして」を合言葉に、美しいまちづくり推進課を主管部署として基本計画および行動計画が作られています。その計画推進組織として「美しいまちづくり推進委員会」が置かれ、私たちグリーンパーク熊取は設立当初からのメンバーとして活動しています。
この委員会は①住民代表②事務所代表③学校関係④行政関係⑤その他で構成され、15名ほどの委員で運営されています。
主な活動としては、3月に委員会が開催され、その年度の活動報告と次年度の活動計画を立てています。
具体的な活動としては、5月と11月の“環境美化強調月間”でのキャンペーンとして、花みずきロードの清掃活動と熊取駅でチラシを配り美化意識の啓発活動を行っています。
また、各種団体の街の美化活動を表彰しボランティアの取り組みを応援しています。
今回の表彰は、見出川の清掃や永楽ダム周辺の清掃、桜保存会の活動、和田山の整備など日私たちの日常活動に対する表彰です。
〔見出川の清掃〕
〔永楽ダムの清掃〕
〔和田山周辺の整備〕
この表彰をバネにして一層頑張りましょう!!!
永楽桜保存会活動支援《2021年2月24日》
2月下旬になりそろそろ桜の話題が囁かれる頃永楽ダム周辺の桜の管理に出かけました。
永楽桜保存会の造園関係者、グリーンパーク熊取のメンバー50名位が集まりました。
私達は2班に分かれて永楽ダム周辺の桜のナンバープレート確認、成長状況観察、ゴミの回収・確認などをしながらダムを1周しました。
さらに上流に向かってホタル観賞場所迄桜並木が続いています、下流に向かうグループはゆめの森公園に向かって続く桜並木の状況を確認しました。
今年はダム周辺の木の除伐が進み粗大ごみが目立っています。 グリーンパーク熊取では桜の観賞会の直前にもう一度ごみの回収を行います。 後1か月もすれば桜の便りが聞かれるでしょう。 コロナウイルの影響で3密を避けながら静かに桜を楽しみたいと思います。
南中学校里山体験の感想 《2020年11月19日》
大阪体育大学 杉本 龍一
私は今回、熊取南中学校の一年生と里山体験をさせていただきました。
一週間前に事前研修にも参加しある程度の知識をつけましたが実践となるとうまくいかないこともありました。
当日の流れといたしましては、グリーンパークの方と大学生ボランティアが先に野外活動ふれあい広場に集合しミーティングと備品の確認をしました。
そのあと中学生が集合し永楽ダム方面に向かい班ごとで木を切り倒しふれあい広場に帰ってきて閉会式を終え解散と言う流れでした。コロナ禍で学校生活も制限が多い中、このような非日常体験ができたことは中学生にとっても貴重な体験だったと感じます。
中学生と合流し、永楽の方まで歩いていく際にコミュニケーションをとりました。普段中学生と話す機会はなくどのように話をすればよいかわからなかったのですが、学校生活や部活動、習い事の話などしました。私の中学生のころと比べてみて、懐かしいと思う話題もありました。
間伐する場所に到着しグリーンパークの方の説明を聞き実際に間伐を開始しました。初めてノコギリを使う生徒もおりなれない中での作業となりました。
私が担当した班はノコギリを入れる角度がうまくいかず従来とは違った方法で木を倒しました。倒れた木を3メートルに切り、幹から生えた枝を一本一本切り落とす枝払い作業をしました。
クラスメートと協力して作業する場面もあり級友との絆も深まったことと思います。
コロナの制限が多くかかる中、里山体験という貴重な経験をさせていただいた熊取南中の皆様、グリーンパークの皆様方本当にありがとうございました。
私も含め、中学生にはこの経験をいつか活かせたらいいなと思います。
南中学校里山体験 《2020年11月19日》
南中学校1年生127人が奥山雨山自然公園のヒノキ林で、間伐体験を行いました。この時期大阪では新型コロナ感染拡大第三波の予兆が見え感染防止対策に、学校と私たちスタッフは入念な打ち合わせを行い実施しました。
生徒たちは学校から全員自転車で「野外活動ふれあい広場」へ集合、12班構成で活動。GPメンバー27人そして今年も大阪体育大学から強力な20人が応援に駆けつけてくれ、各班に配属してサポートしました。
全員が広場に集まり、間伐体験で最も大切な『作業の安全』について説明した後、約40分かけ目的地の町有林へと徒歩で向かいました。
間伐のヒノキ林入り口でノコやロープを受け取り、各班の番号が掲示された樹木を目指します。目的のヒノキを探し当てると全員樹木の周りに集まり、「どの方向に倒しますか?」、上を見上げて“掛り木”にならない空間を見つけ「こっちや!」と、方向を決め倒れる側にクサビ形の受け口を切ります。
その反対側(追口)にノコを使って切り倒し開始です。班のメンバー全員が交代で切り進みます。ころあいをみて、ロープを括り付け力を合わせ引っ張ります。この時大切なのが倒木の範囲を避け十分安全を確保することです。「もっと右に行って!」GPサポーターが強い調子で指示を出します。
「倒れるよ~!!」合図に合わせて力いっぱい引っ張ると、『バキバキ』と幹の裂ける音とともに20mの大木がゆらりと引っ張る方向に傾き、『ドス~ン』と地響きを立てて倒れました。思わず息をのみ「やったー」の歓声とともに拍手がわきました。いつもながら、この瞬間が間伐の醍醐味です。
倒木の枝を払い、幹を3mに切り、道の傍らに寄せて間伐体験を終了。谷筋を通りふれあい広場に向かって帰路につきます。
生徒たちには来る時と違った高揚感、満足感がみて取れます。
『いい経験ができたかな~』。
「倒木に当たってケガしないやろうか??」最後まで付きまとった不安も徒労に終わり、今年も安全にサポートできた満足感で終わることができました。
スタッフの皆さん、中でも大阪体育大学の学生さんご苦労様でした。
里山体験の事前研修 《2020年11月12日》
大阪体育大学>3回生 古川 樹
私は今回、里山体験の事前研修に参加させていただきました。
研修であったため実作業の時間は短く、木を切る一連の作業を確認するようなものでした。作業は短かったのですが、ノコギリを使って木を切る作業は初めてでとても新鮮に感じ、また難しさも体験することができました。
この事前研修を通して私が感じたことは“間伐は山に訪れる人たちの安全を守るために大切な作業で無闇に切っているのではない”と言うことです。
そのように思ったのは、事前に伐採する木が決められており、どれも枯れているような木や、斜めになって倒れる恐れのある木が多かったように感じられたからです。
この作業でハイカーや山遊びに来た子どもたちの安全を守っているのであれば、凄くいいことをしていると感じました。
私は長野県出身で幼少期を自然豊かな環境の中で育ち、近くの山へ入って遊んだ経験がありますが、思い返せば山に入って怪我をした記憶はありません。
これが今になって、『市や町の方たちが定期的に危険を排除する活動を行っていたおかげ』だと気が付きました。
だから、南中学校の里山体験で子どもたちが、『住んでいる町が安全に暮らせるよう、大人たちが手入れをしていることを知る』いい機会になると思います。
私は今度の事前研修では以上のようなことを強く感じました。
次回は中学生を交えての本番になります。生徒たちにとって良い経験ができるよう積極的に働きかけ、全力でサポートしたいと思います。
北中学校1年生「秋の校外学習」 《2020年11月13日》
北中学校がふれあい広場に来て活動するのは初めて。
GPメンバー24人は、新鮮な気持ちとちょっぴりの緊張ぎみで迎えました。
新型コロナの渦中ですが“三密”対策として4人一組の班編成での行動です。学校から徒歩で約45分かけて元気に到着、先生方のチェックを受け学習棟や炊飯棟、さらにグラウンド一杯に広がってそれぞれ活動開始です。
午前中のメニューは『コースターづくり』。
先日近くの山から切り出したヒノキ丸太を、サポーターの丁寧な指導を受けながらお好みの厚さに切っていきます。
「ノコギリを使うのが初めて」の生徒も多く、良い体験です。
次はGPで準備した竹べらを使って皮むき、ノコ目の粗さをサンドペーパーで滑らかにしその面に下絵をかいて色付けします。
中学生となって少し“大人”になったとは言え元気盛りの子どもたち、元気に走り回りながら工作が進みます。
途中、霧雨模様のお天気になりましたが予定より早めの進行で、正午前に昼食をとりました。
すっかり天気も良くなった午後は、ビンゴゲームをやりながら和田山散策です。だいぶん紅葉が進んだ自然を満喫しながら、日ごろの教室とは違った級友の良き面を見つけ、新たな思い出を刻んだことでしょう。
山を下りてからは、少々時間が余ったので広場一杯を使ってドッチボール大会。熱の入ったすごい戦いで、私たちサポート陣も大いに元気をもらいました。
最後に全員で終りのあいさつをし、無事ふれあい広場を後にしました。